ボーナスに喜ぶと社畜になった気分になる

ボーナスが入金されました。

こちらが34歳年収550万円平社員のリアルなボーナス額です。

ボーナスは住信SBIネット銀行に入金されるようにしているため、そこから株の資金と生活費に振り分けます。

今月は沖縄旅行の予定があり、ボーナスが出たから行くというわけではないのですが、あえてボーナスの使い道はといえば沖縄旅行といえるかもしれません。

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ボーナスに喜ぶ社畜

サラリーマンが貰うボーナスや退職金という制度について私はとても疑問です。

サラリーマンのボーナスや退職金なんて企業側が100%有利で被雇用者であるサラリーマンが得する部分は一切ありません。

理由は3つあります。

1.基本給を上げないことにより企業側が人件費をコントロールし易くする

基本給は一度上げると簡単には下げられません。

しかし、業績が上がってるのに賃金を上げないのは労働者から反感を買ってしまう…せや!ボーナスの割合を大きくし、業績や上司の気分に応じて調整すればええんや!

ボーナスは実力に応じて反映するで!社畜の皆さんが頑張って業績が上がったり、評価が高い社畜キングにはそれなりの報酬を出す!

ボーナスが上がらないのは社畜の皆さんの頑張りが足りないからで、ボーナスが下がるのは企業の業績が悪化してるからなので堪忍してな!

ってな感じで本来企業の責任である賃上げの責任を部分的に労働者側に転嫁します。

総支給に係るボーナスの割合を大きくすることにより、給与額を単年で企業の都合によりコントロールしているのです。

実力主義や成果主義を装って労働者側の給与に差をつけ階級を作ることにより、自己責任論を強調し、認めさせ、社畜として飼い慣らしているのです。

2.雇用期間を縛ることにより、簡単に自己都合で辞めさせない

退職金は傾斜配分になっており、雇用期間が長くなるにつれ係数が大きくなるため数年で辞めた場合著しく不利になります。

自己都合ですぐに辞めるものには甘い汁は一切与えない。

長期勤続の報奨として長く会社で働いたものにインセンティブを与える制度に見せかけ、実際は労働者を簡単に辞めさせない縛りかつ企業の賃金支出減らすことに寄与する企業都合の制度なのです。

国も20年を超える勤続の退職金に対してより大きく減税することにより企業をアシストしています。

岸田総理が転職による人材流動の円滑化を目的として、退職金減税制度にメスを入れようとしましたが、全体として見れば恩恵を受けるはずの労働者側から不満が出てお蔵入りしました。まぁ国がやることは結局増税になるんじゃないかと警戒するのはわかります。

悲しいことに世の社畜は既に飼い慣らされ、制度の本質を理解せずに表面的な減税による自分の与えられるわかりやすい利益だけしか見ていない。

まるで自分をまるまる太らせるための餌を与えられ、喜び貪る豚のようです。

3.賃金支払いを繰り延べることにより企業はキャシャフローを生み出す

ボーナスや退職金は月給に組み込んでくれた方がサラリーマンにとっては有利なのです。

もっと言えば、月給より週給のほうがサラリーマン側は有利なので、サラリーマン側は本来週給を要求しなければならない。

より早く給与をもらったほうがその分の金利や投資収入を得られる。

サラリーマン側に大きな機会損失が発生しているのです。

賃金支払いを遅らせることにより、企業側はキャッシュフローを生み出すことができます。

その資金を企業がより効率の良い投資先に資金を注入し、利益率を高めて労働者側に還元する。というサイクルになっていない限りは、労働者側が損をする仕組みなのです。

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