米国株は一部銘柄で配当利回りが近年見られないほどの水準に
米国では最近の金利上昇と株価調整に伴い、配当利回りが一層高くなってきている高配当株が散見されます。
アメリカを代表する高配当株の通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ【VZ】は配当利回り8%台、イギリスのたばこ製造大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は9%台に乗せてきました。
優良企業の配当利回り8%や9%はここ数年見られない驚異的な配当利回りではないでしょうか。
配当利回り8%超の銘柄はもはや高配当株から超高配当株に呼び方をランクアップさせた方が良いかもしれません。
3% 配当株
4〜7% 高配当株
8%〜超高配当株
一言で配当株と言っても利回りで呼び方を変えた方が理解しやすそうです。
配当利回り4%の銘柄と配当利回り9%の銘柄を同じ「高配当株」に位置付けるのは違和感があります。
配当金は株価下落のクッションになる
S&P500の過去のリターンは年平均6.8%です。
配当利回り6.8%以上の高配当株に投資した場合、株価が変わらなければ、インデックスファンドと同じリターンを得ることになります。
そこで私は、配当利回りが6.8%より高くなればなるほど、株価の幅に安全域を持たせることができると考えました。
配当利回り8.8%であれば、2%株価下落しても6.8%のリターンを確保できます。
2%分のクッションがあるということです。
もちろんノーリスクな訳ではありません。
超高配当株には、配当利回りが高くなった理由があります。
減配リスクの大きい銘柄を避けるため、ファンダメンタルズの分析は慎重に行う必要があります。
超高配当株分散信用買い戦略
この環境を生かした戦略を最近よく考えています。
複数の超高配当株を信用買いする戦略です。
この戦略の長所は以下の通り
超高配当は株価下落のクッションになる
特に今のような相場の下落局面で、配当は効果を発揮します。
下落局面で配当再投資で保有株数を増やすことにより、回復局面でのリターンが加速します。
配当株にとって下落局面は歓迎すべきものなのです。
下落と回復のサイクルで強くなるサイヤ人みたいな存在です。
超高配当株はその高い配当利回りを生かして信用金利を相殺できる
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】の配当利回りは9.4%です。
配当金で米国株信用取引金利4.5%は余裕で賄えますね。
信用取引は金利がかさむので早く決着をつけたいと思い、本来のトレードができないものです。
超高配当があれば、心理面でも安心して腰を据えて信用取引に臨むことができるのではないでしょうか。
分散投資することにより個別株固有のリスクを下げることができる
分散投資はマストです。
現物であれば資産の半分ほどを1銘柄に集中投資することもありますが、信用取引で集中投資はあまりにリスクが高いため危険です。
4,5銘柄くらいの優良銘柄に分散できればベストと考えています。
十分割安といえる銘柄にのみ投資することで安全域を確保できる
何を持って割安というかは主観的に決めるほかありません。
私は売上成長率、PER、営業利益率、営業利益率成長率、ROA、ROIC、配当利回り、配当性向を分析し、判断していますが、どこに重点を置くかはその投資家によるのではないでしょうか。
自分の推測する本質的価値の2/3以下の株価で買うことにより、株価回復だけで50%以上のキャピタルゲインを見込める銘柄に投資することにしています。
先日から引き続き高配当株×信用取引の記事を書いてみました。
この戦略の汎用性の高さと可能性の大きさにワクワクしています。
個人的にはかなり面白い戦略だと思うので、さらに深堀して考えていきたいと思います。
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