株主優待について疑問に思うことがいくつかありましたので記事にしました。
株主優待は無料サービスなのか?
日本にしかないこの株主優待という制度。
株主になれば無償でもらえるボーナスや特典みたいなイメージがあります。
SNSや雑誌で、「株主優待で実質ただメシです♪」「今日は株主優待でプチ贅沢♡」みたいな投稿をよく見かけます。
こういう株主優待サイコー!みたいな投稿を見かけるたびに、疑問に思ってしまいます。
だって株主資本を使って出した利益を株主に分配するのだから、配当金として現金で還元するのが妥当じゃないですか?
なぜお歳暮のような不合理なことを、合理的であるはずの投資家向けにやっているのでしょう?
なぜ合理的であるはずの投資家が、不合理な株主優待をもらって喜んでいるのでしょう?
たとえ投資家が合理的でないとしても、少なくとも合理的であろうとするはずなので、株主優待を否定しないとおかしいと思うんです。
日本の投資家だけは海外の投資家と違って合理的であろうとしない国民性でもあるのでしょうか。
このように色々と疑問なんです。
株主優待は不公平・非効率
私は株主優待は廃止すべきだと思っています。
株主優待を出すことにより、不公平・非効率が発生するからです。
そういう不公平・非効率に目を瞑って、株主優待の存在を許している状況は投資家の怠慢だと思います。
そして企業は本当に株主全体の利益を考えたうえで株主優待を出しているのか自問すべきです。
株主優待を出すにあたっての費用、郵送などに係る各種費用の負担は結果的に株主に転嫁されます。
株主優待は企業からの無償のプレゼントではなく、本来株主が得られるはずの利益から支払っているのですから、費用がかかればそれだけ株主が損をしていることになります。
株主優待に係る費用についても、事業に係る経費と同様、無駄遣いしていないか見張る責任が株主にはあります。
株主優待を貰って喜ぶ投資家の能天気な態度は、ボーナスや退職金に浮かれ喜ぶ社畜とよく似ています。どちらも企業にうまく飼い慣らされてしまっています。
まとめ
株主優待は日本の良い文化のような風潮があります。
しかし株主優待は不合理で、株主の利益を削るものですので、将来的に廃止の方向に進むことをぱぱかぶは強く望んでいます。
株主優待としてぼやかすのではなく、配当金としてしっかりと現金で株主に利益を分配すべきです。
株主の利益を真剣に考える企業がもっと増えて欲しいものです。
株主優待が完全に廃止された時、日本の株式市場は一歩前進するのではないでしょうか。
株主優待に釣られて買うとだいたい損する気がします。優待の内容に飛びつくのではなく、総合利回りでみて慎重に買いたいですね。
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