金曜夜の出来事です。
米国雇用統計の発表をきっかけにS&P500は1%ほど下げました。
これで9月15日から始まった株式市場の弱き相場でS&P500は3週間で6.5%下げたことになります。
10月は税金の損だしを理由に下げるというアノマリーもあり、軟調になりやすい傾向があるため、買い増しの機会を狙っていました。
しかし、手持ちの僅かな現金はジュニアNisa口座に入っており引き出しができない。
しかも松井証券でジュニアNisa口座を開設してしまったため、米国株も投資信託も買えないという状況になってしまいました。
流動性がメリットの現金や有価証券なのに引き出し制限や取引制限があると非課税のメリットよりも流動性のデメリットの方が大きく感じられますね。
米国個別株買い増しをしたいが肝心の資金はありません。
どうするか?
そこで米国株信用取引に取り組むべく、手持ちの米国株を代用有価証券に振り替え、信用での買い増し準備をしました。
貸株に出していたので先月、貸株を全て解除しました。
解除しないと代用有価証券に振替できないみたいです。
貸株を解除できるのは月に1回なのでタイミングが悪いと1ヶ月間代用有価証券に振り替えることができません。
代用有価証券を使って信用取引をする場合は貸株は利用しない方がいいですね。貰える貸株料も微々たるものです。
信用余力63,355ドル…
いまの150円/ドルレートで換算すると9,503,250円
日本株での信用取引は経験ありますが、米国株信用取引は初めて。
初めての賭け事は勝率が高いと思えども少額で臨むのがセオリー。
監視リストの中の最も買い時の銘柄を打診買いすることにしました。
銘柄はベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)
2020年の高値から50%ほど下げています。
上のチャートから2022年中期以降出来高を伴って急速に下げていることがわかります。
Tモバイルなどの競合にシェアを奪われつつあるところに、過去に鉛のケーブルを埋設しており人体に悪影響になるのではと新聞で取り上げられ株価は一段安になっています。
出来高の伴った下げは買いには好材料です。売りたい人が全て売り切って売りたい人がいなくなれば株価は自然と上がっていきます。
10/6 23時時点の株価は30.47、配当利回りは8.7%。
高配当銘柄は減配されない限りはその配当が株価下落のクッションになります。
売上収縮が確実なタバコ産業の配当利回り9.3%はあまり魅力的に感じないが、インフラでもある通信業の配当利回り8.7%は魅力的に思えます。
ここのところの配当性向は50%ほどですが、他社との競争による利益減や訴訟リスクによる利益減が不安材料です。
しかし営業利益4.6兆円規模の巨大な通信サービス網を構築しており、通信事業というのは基本的に安定した収益が期待できます。成長はしなくとも数年で利益が大幅に減少したり、著しく衰退することは考えにくい。
少なくとも2年間で50%下げるほど急速に事業環境が悪化しているとは思えません。
悪材料を過大視した市場の行き過ぎだと考えます。
信用金利4.5%は高いですが、配当利回り8.7%で相殺可能です。
今回は配当狙いではなく、あくまでキャピタルゲイン狙いの投資。実際は配当を重視する投資スタイルではないですが、配当は金利を相殺するのに心理的にも都合が良い。
そこで信用で打診買いをすることにしました。
私の場合、打診買いは総資産の2.5%の40万円としています。
平均建単価30.47で80株買いました。
信用取引は経験が浅いので少額からいきます。
その他株価の下がっている2銘柄をほんの少しだけ購入。
たまたまSBI証券で現物・信用手数料無料キャンペーンをやっていたのでエントリーしました。
買付金額400,000円の手数料0.33%分キャッシュバックですので1,320円得しました。
SBI証券は手数料無料キャンペーンをちょくちょくやっているので売買前にキャンペーンページを確認すること忘れないようにしたいですね。
キャンペーンがあることは売買理由にはなりませんが、売買するならキャンペーンは漏らさずに利用したいところです。
その後米国株市場は一転1.18%の上昇で今週を締めたようです。
下落相場で100万以上の含み損を抱えて現金余力が無くなっても信用で買い増しをしていく…
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