驚愕の配当利回り9.4%、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】は買いか

先週の10月13日(金)に高値から60%下落、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ【BTI】を信用取引で買いました。

29.96ドルで88株 2636.4ドル 150円換算で395,475円 打診買いです。

スポンサーリンク

ブリティッシュアメリカンタバコ【BTI】の株価チャート

BTI日足チャート
  • 9月中旬 34.07
  • 10/13 29.78

イギリスの法改正案やFDA(アメリカ食品医薬品局)の規制を受けてここ3週間で株価は12%ほど下落しています。予測PER7.1倍、配当利回り9.4%です。株価下落により驚異的な配当利回りになっていますね。

BTI月足チャート10年
  • 2014年2月 47.09
  • 2017年6月 73.41
  • 2020年1月 45.48
  • 2020年3月 27.64
  • 2022年2月 47.18

10年間チャートで見ても右肩下がりのチャートとなっています。

コロナショックで急落し、その後一旦コロナ前の株価まで戻したものの、現在はコロナショック時の株価に近づいています。

2017年の最高値から実に60%下落し2010年ごろの株価水準となっています。

米国の短期金利が5%を超えてきており債券と比較して米国高配当株の魅力が相対的に下がっていることも最近の株価低迷の一つの要因となっているのでしょう。

スポンサーリンク

ブリティッシュアメリカンタバコ【BTI】のファンダメンタルズ

(単位:百万GBP)

売上は過去10年間の最初の3年間の平均と比較した最近の3年間の平均で1.86倍、営業利益率は同じく10年間で1.3倍になっています。

営業利益率の10年平均は38%、ROAの10年平均は11.8%とタバコ産業は利益率が高いのが特徴です。紙タバコなんて葉っぱですからねそりゃ儲かります。

タバコ産業は設備投資がほとんどかからないため、営業キャッシュフローがほぼそのままフリーキャッシュフローになるのが強みです。ほぼ寡占状態で革新性のない商品を革新性のない設備で製造しています。設備投資が少なく利益率が高い、非常に優れたビジネスです。

強靭なキャッシュフローから生み出す配当性向は75%ほどですので無理をして配当を出している状態ではなさそうです。

自己資本比率は49%で、高フリーキャッシュフローを叩き出す米国企業は借金経営をしているケースが多いことと比べると手堅い財務経営をしています。そのため高金利下でも利払いによるEPSへのダメージを受けにくい安定した財務状況となっています。

スポンサーリンク

買った理由

次の通り予測し、買いを決定しました。

  • 高金利下では債券と比較して高配当株の魅力が落ちるが、金利のピークは近い
  • タバコ産業のような斜陽産業は株価下落時に悲観が行き過ぎる傾向がある
  • イギリスの法改正案は決定していない、決定しても直ちに影響があるものではない
  • FDAの判決が与える事業へのダメージは限定的
  • 発展途上国でのたばこの売上は増えるか維持するため、売上の大幅な下落は起こらない
  • 最近の事業環境が大幅に悪化したわけではない

45ドルまで戻すことに特別大きな障害はなさそうです。30ドル以下で買えれば50%の利益は見込めると判断しました。

2021年に日本のJTが1900円代まで下げた際に買いを検討しました。その時期日本の銀行株や航空銘柄に注力しており資金余力がなかったので買えませんでしたがその時もタバコ産業への悲観ムードは強かったです。今のBTIからも当時のJTと同じような大衆の空気感を感じます。もっとも現在JTは株価を切り上げており、とても強く見えます。

上昇している株ほど強く見え、下落している株ほど弱く見えるものです。

少なくとも私はJTを今の株価水準では買おうとは思わないですね。

株価の好調なJTやフィリップモリス【PM】と比べて収益力が大きく劣るようなことは無いと踏んでいます。

今の30ドルという株価は割安だと考えますがどうでしょうか。

スポンサーリンク

負け筋を考える

考えられる負け筋としては、

  • 株価が平均年4%以上下落し続けること
  • 大幅減配すること
  • その両方に見舞われること

この配当金が維持されるのであれば、これ以上の株価下落は考えにくいです。配当が株価下落のクッションになるという考え方からいくと配当利回り10%越えはなかなかお目に掛かれないでしょう。

より起こる確率が高そうなのが大減配とそれに伴う株価下落です。

減配要因として懸念されるのは法改正とFDA規制です。

個人的にはイギリスの法案は実現可能性はさほど高くはないと思っています。莫大な税収を生み出す徴税システムを国が手放すでしょうか?イギリスという世界を牽引してきた先進国にはそれができるのでしょうか?失った税収をどこかで増税して補填しなければいけないはずですがその議論は済んでいるのでしょうか?可決までのハードルは高い。もし可決されたとしても業績に影響するには時間がかかります。

FDAの判決の影響はまだ精査が必要ですが、寡占状態の業界ですので規制をすり抜ける別の商品を開発することはそれほど難しくないように思います。

スポンサーリンク

2度目の米国株信用取引

40万円程度の打診の信用買いなら躊躇なく注文できるようになってきました。1度目を経験するまではコストが気になりなかなか信用買いに取り組めませんでした。

慎重すぎて行動できない私にとってはレバレッジ取引に慣れていくことはよい方向です。

孫悟空が10倍界王拳に身体を慣らしてナメック星に戦いに行ったようにレバレッジをかけた信用買いに身体を慣らしていく…

下のクリックを宜しければお願いします。ブログを書く励みになります。
株式投資銘柄分析
スポンサーリンク
シェアする
ぱぱかぶをフォローする
プロフィール
サイト管理人
ぱぱかぶ

30代子持ち1馬力会社員。
インデックス投資|米国株|日本株
株でFIREを目指しています!

ぱぱかぶをフォローする
ぱぱかぶの株でFIREブログ

コメント