50%下落、配当利回り9.98%!アルトリア・グループ【MO】は買いか

先週の金曜日に40ドルを割っていたアルトリア・グループを買いました。

取得単価は39.73ドルで40万円分、信用で買いました。

アルトリア・グループ【MO】を買うのは今回が初めてです。

売上や利益率、PERなど定量的な面に関しては決算書や証券会社が提供しているサービスの方で詳しく見れるので、主に定性的かつ主観的な観点で分析してみます。


アルトリア・グループ【MO】が直面する危機

  • イギリスの法改正案
  • FDA(アメリカ食品医薬品局)の規制
  • 金利の上昇
  • たばこの長期潮流が逆風

この辺りが最近の株価低迷の理由でしょう。

たばこ銘柄は頻繁に様々な逆風に煽られます。

長期潮流がマイナスな銘柄は何か悪いニュースがあると即座に反応し急落、株価が落ち切るという癖のようなものがあります。

財務諸表を確認しましたがファンダメンタルズの悪化は顕在化していません。

最近の株価急落を説明できるような事業環境の悪化は見当たりません。


アルトリア・グループ【MO】は危機を乗り越えられるか

将来性はないが収益力の高い業種

将来性がない業種なのは間違いありません。

しかし、事業の将来性がないことと株価が上がらないことは全く意味が違います。

売上も安定しており、利益率も素晴らしい。

たばこ産業は利益率の高い業種で、事業を維持するのに設備投資が少なくて済むためフリーキャッシュフローが大きくなります。

俗にいうお金を刷ってる系の業種です。

売上は今後も安定的

売上は今後も急激な落ち込みをすることはなく安定するでしょう。

実は私もタバコを吸っていた時期があります。

辞めるのにとても苦労しました。

吸いたいという欲求が上がってきた時に布団にうずくまり叫んだものです。

飲み会の時には禁煙をやめさせようとする悪い喫煙者がたばこをあげようとしてきます。

普段はくれないのに禁煙をやめさせるためなら簡単にあげるという、他人に害を与えるためには自分も多少損しても構わないという人間の汚さを体験することができました。

贈呈の誘惑も毅然と固辞し、私の自慢の意志力で1発で完全禁煙に成功したわけですが、今でも吸いたいという欲求が完全に無くなってはいません。恐ろしい薬物です。

並の意志力では禁煙は難しいので、パンピーが一度たばこを吸う習慣をつけてしまったら生涯吸い続けるのでしょう。

哀れなニコチン中毒者達が定期的にたばこを買い続けるので売り上げは今後も安定します。

高利益率の水準は維持

利益率は電子タバコへの移行を受け、今よりは下がる傾向になるのでしょう。

しかし、紙タバコが売られている以上は利益率が下がると言えども高利益率の水準は維持するでしょう。

イギリスの法改正案も現実的ではありません。

たばこの歴史は禁煙と緩和を繰り返しています。

数百年に渡りヒトと密接に関わってきた薬物であるたばこを法律一本で切り離せるのでしょうか。難しいと思います。

FDA(アメリカ食品医薬品局)の規制は厄介であり、利益率を下げる要因になり得ます。

しかし、事業を著しく悪化させる事態までには至らないと予想します。

金利がピークを迎えれば高配当株に注目が集まる

金利の上昇により、相対的に高配当株の魅力が薄れ、人気がなくなっています。

金利が下がり始めれば、高配当株の魅力が高まります。

金利の長期潮流は低金利です。遠くない将来必ず低金利になる時期がまた来ます。

ケインズを超える経済学者が現れない限りはトレンドは低金利、これは変わりません。

低金利を基調としながらインフレとどう戦っていくかがケインジアンの課題なのです。


金利が下がり始めた段階では高配当株を買うのでは遅い、その時にはもうすでに十分上がり始めているでしょう。

なので見通しの暗い今、高配当株を買うことに決めました。

40ドル以下で配当利回りほぼ10%という水準は割安です。

配当性向が高めなので減配リスクはありますが、収益力が安定してるので大減配の心配はないでしょう。

なにより53年増配の意地があるため、簡単には減配しないでしょう。単年ベースで儲け以上に配当を出すという、株主への還元姿勢が米国株の素晴らしいところです。

本質的価値は50ドル付近と見ますが、どうでしょうか。

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