悲観一色の時に取るべき行動
S&P500は7月27日の4,607ドルから10％以上値を下げ、4,117ドルに。
日経平均も6月19日の33,772円から30,696円まで10%近く下げ、30,000円を割ろうかというところです。
昨年10月の下落相場と同じような雰囲気になってきました。
高金利の状況で、戦争が起きてインフレが進み、さらに金利が上がる。
株式市場の見通しは暗い。
しばらく株価が上がる要素はないように思える。
ここは撤退だ。
多くの人が利益を吹き飛ばし、含み損を抱え、恐怖に包まれる。
全く同じではないが、いつもだいたい似たような雰囲気になる。
「金利がこんなに高いなら株は上がらん」だとか「金利を見ずに株に投資するのは、バックミラーを見ながら運転するようなものだ」とSNSは株式市場への悲観に溢れる。
だいたい指数が短期間で10%以上下落するとこういう悲観が増える。
悲観が売りを促進させ、さらに株価は下がる。
こういう時に個人投資家である私はどう行動するべきなのだろうか？
インフルエンサーや経済学者が言うように米国債に避難するか？空売りするか？静観か？
ノーリスクで5％の金利が得られる米国債を保有するのが一番賢いかもしれない…。
いや、違うでしょ。株価が下がったのなら、保有が部数を増やすチャンスと考え、買い一択だろうよ。
なぜ株価が上がってる時は買いで下がってる時に売りなのか。
あべこべの行動ではないか。安い時に買い、高い時に売る。それが株式投資の基本でしょ！？
それに私はたかが5％の利益が欲しい為に個別株に取り組んでいるのではない。
それなら一切の思考を放棄し、インデックスファンドに積立投資した方がマシだ。
10%ならまだしも5％のために資金を債券に移すことはしない。
他人の基準に自分の判断を左右されてはなりません。
売りたい人が多いならそれに応じてあげよう。買い進み、持ち株を増やし取得単価を下げよう。
私は今回の下落相場に対し、このように考えを整理しました。
さて、これでいまは買い向かうべきタイミングであることはわかりました、問題は何を買うかです。
買うのはわかったが何を買えばいい？
今1番やられている株、見通しの暗い株価を買いたいと思います。
ただし、必ず複数銘柄に分散投資する必要があります。
なぜなら銘柄選びを間違った場合、タイミングがドンピシャでも利益を全く得られないどころか損をする可能性があるからです。
これは昨年やらかした自分の失敗から教訓を得ました。
今回の下落相場では、個別株の分散投資かETFの購入を検討します。
広く分散されたETFであれば、市場が復活した時の取りこぼしが少ない。
今一番やられているのは、例えば高金利による調整の影響を受けている高配当株です。
S&P500高配当指数に連動するETFのSPYDを買いたかったのですが、あいにくSBI証券の信用取引対象銘柄から外れているので現金がなければ買えません。
VYMもHDVも信用取引対象外だったので、米国高配当ETFはあきらめるしかなさそうです。
現金余力のない私にとって、個別株もETFも投資対象が限られてしまうのが痛いところです。
そうすると、見通しが暗く割安になっている米国高配当株個別株や、個別要因でやられている米国個別株が候補になります。
今月は4銘柄を各40万円分、合計160万円分の信用買いを実行しました。
これは総資産の10％に当たります。
このバーゲンセールのタイミングでまだまだ買い漁りたいところですが、今後さらに下落した場合や魅力的な銘柄を見つけた場合の買い増しの余力も残しておきたいので、一端はこの辺で止めておきます。
日本人としては来年の新NISAが控えたこの時期に株価が調整してくれるのは割とラッキーなのではないでしょうか。
1月まで下がり続けてくれれば本当に幸運ですが、流石に無いでしょう。
アノマリーからしても10月は調整が入ることが多い月です。これは、税制上の整理の売却が入ることが理由なので、アノマリーというよりも必然ではないかと考えています。
米国株市場は、日本の新NISAでの現金流入や米国金利のピークを見据え、年末に向けて株価が回復し始めるのではないかと予想しています。
このような下落相場においては、大衆の非観に自分の判断を左右されることなく、冷静に意思決定し、行動できたものだけが大きな利益を手にすることが出来る。
未来を予測し、毎度的中させることなど経済学者にも株式投資ブロガーにもだれにもできない。ならいっそのこと、自分の頭で考えた仮説に、その信念に、賭けてみたほうが納得できる。
予測は人間にしかすることが出来ない高等な思考です。せっかくなのでこの機能を使って人生を楽しみたい。その結果豊かになれればいい、そのように考えています。
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