所帯持ちでもFIREできるか

家族の支出を完全にコントロールすることは難しい

FIRE達成者の多くは独身男性です。

独身男性がFIREに有利な点は支出を完全にコントロールできる点にあります。

扶養家族がいると支出を完全にコントロールすることが難しくなります。

主な支出を見比べてみます。

住居費

単身

駅から遠く築年数が経っているアパートに住めば費用を大幅に下げることが可能。

ファミリー

家族がいるとパートナーの理解・協力、子供が騒ぐことへの周辺への配慮、犯罪に巻き込まれないための防犯が必要なため、ある程度生活環境水準を高めることになる。

食費

単身

うどん、おにぎり、パスタ、豆腐、納豆、もやしなど低費用かつ高エネルギーの食材を駆使してやる気さえあれば大幅な節約が可能。

ファミリー

自分の昼食や外食を削ることは出来るが、家族の食事を貧相にすることは道徳的に疑問であるため、極端に削ることはできない。

自動車費用

単身

自転車で行動範囲を広げることができる。基本的に車は不要である。

ファミリー

小さい子供がいると駅近でない限り車がないと相当不便である。車を持たなくともタクシーやカーシェアを使わなければいけないことは多いため出費は増える。

教育費

単身

なし。

ファミリー

保育園、幼稚園、学校。無償化が進んできたとはいえ必須の出費がある。

最低限いくつか子供が習い事をすることを許容する必要がある。(子供の頃に色々と経験することは有意義であり、それ自体が投資に近い性質を持つため。)

美容代

単身

男性の場合、髪はバリカンで剃れば費用はほとんどかからない。坊主にしない場合でも1,350円カット。

髭剃りも替え刃を半年くらい使えばよい。

人の目を気にするという愚行を犯さなければ費用は気にならないレベルまで下げることができる。

ファミリー

女性の場合、美容室やマツエク、ネイル、化粧水、化粧品、高めのシャンプーその他もろもろ。男性からすると信じられないくらい費用が掛かる。

また、子供のクリームや日焼け止め等、必要経費も増える。

将来的な出費

単身

自分の健康に気を使っていれば急な出費や将来的に莫大な出費が必要になることは稀であり、見通しが立てやすい。

ファミリー

誰が大きな病気や怪我をするか想定できない。分母が増えればそれだけ不測の事態が起こる可能性も増加する。

子供が高校や大学で私立に通わざるを得ない事態にでもなれば数百万単位での出費となる。

家族の支出が増えることは許容するが完全にコントロールを放棄するのは甘えである

単身に比べて家族の支出が増えることは間違いないでしょう。

私も8月に妻の美容室に2万、マツエクに5,000円かかった時は流石に頭を抱えました。しかし女性に美容関係を削れと求めるのもどうかと思うのでとても痛いが仕方がない出費です。完全に無駄な消費ですが過度な支出でない場合、これはもう完全に聖域と認めるしかないでしょう。

戦後の貧乏亭主関白恐喝親父なら家族を脅して支出をコントロールすることはできるのかもしれないが、いまは令和である。

とはいえ、出費を最低限に抑える努力はすべきでしょう。

たとえば、教育費は聖域化せずに必ずその支出に見合う価値があるか考えて出費すること。

少し前に小さい子供の習い事で1日で15,000円かかるイベントの出席確認がありました。出席する子供が大多数のようでしたが、うちはこれはノータイムで断りました。1日15,000円以上の価値に見合う習い事など存在しないからです。

しかもこのケースではお遊戯会に毛の生えたレベルのイベントです。子供が出たいというから出るという保護者もいました。

確かにそういう向きもあるかもしれないですが、ここは子供の意向ではなく親の意向で決定すべきだと考えます。親が決定すべきことを子供に丸投げすべきではない。

限られた資産の中で慎重に配分していくのが親の役目であり責任でしょう。そんな高度なことを小さい子供にできるわけがない。

その親は今後も子供のやりたいことなら金に糸目を付けずにすべてやらせる覚悟があるのだろうか。子供が本当にやりたくて、やる必要があると認められるようなことが出てきた時に、お金を理由にしてやれなくなるのはもったいないことだと思うので、資産配分は慎重にすべきだと考えています。

家族の支出をコントロールできないことも多くありますが、だからと言ってすべてコントロールしない理由にはならないということです。

なかなか骨の折れる作業ですが、粘り強く一つ一つの支出が価値に見合うかを考え、できるだけ家族の支出をコントロールしていきたいと思っています。

収入は単身よりも増える

家族の収入は単身よりも増えます。

  • 共働きやパート

共働きであればいわずもがな、専業主婦(夫)であってもパートに出るなどして扶養内で年130万円を稼ぐことができます

  • 会社からの手当

会社によっては家族手当が出るところもあり、月数万円の収入増になります。

  • 公的補助

国や自治体からの児童手当があり、子供1人あたり約200万円が貰えます。

  • NISA枠が2倍

新NISAの非課税枠3,600万円は強力なので、これをうまく活用することが1番FIREに近づけるのかもしれません。

  • クレカ修行

クレカの100万円修行がしやすかったりする点は出費が多いデメリットをメリットに変える効率の良い方法です。

まとめ

支出増を収入増で賄うことで活路を見出せる

共働き家庭であれば圧倒的な収入とスケールメリットを活かして子供がいたとしても資産形成の面では単身よりも有利になります。

ただし、共働き家庭は資産を別々に管理している家庭もあり、支出のコントロールはより難しくなります。家事の時間がないため外食費用など、収入が多い分だけ支出を増やす傾向があり、FIREを目指すとなるとパートナーの理解と協力が必要になるためよく話し合う必要があります。

単身に比べて乗り越えるべきハードルは多いことは事実。しかし、一つ一つ乗り越えていけば家族は足枷にはならないと考えます。

専業主婦(夫)家庭の場合、パートに出て100万円程度は稼いでもらうことが必須条件になるでしょう。支出をできるだけコントロールして支出増を収入増の範囲に収めることを原則とすれば十分FIRE可能と考えます。

いずれにせよパートナーの労働意欲やFIREへの理解が重要なファクターとなりそうです。

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32歳の平凡なサラリーマン
専業主婦世帯のパパ、子供2人
資産1,600万円
株式投資歴2年半、米国個別株中心に投資
株でFIREを目指す中での問題を解決していく過程を記事にしていきます。

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